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2010.02.10 / えんがわ日記

土鍋ごはん

我が家は土鍋でご飯を炊きます。


3合炊きのかわいい土鍋です。

はじめちょろちょろなかぱっぱ、
じゅうじゅうふいたら火を引いて、
赤子泣いてもふたとるな


はじめは弱火で米に水をしみこませ
沸いてきたら一気に強火
チリチリと香ばしいにおいがしてきたら火を止めて
じっくり蒸らします。


おいしく炊くコツは、
火を止めるタイミングと、
なんといっても蒸らし時間。
この待つ時間がご飯をふっくらとおいしくします。

難しくないのー?とよく聞かれますが
案外簡単にできますよ~。

なんて、かくゆう私も土鍋初心者のころは
電気炊飯器の釜で水の量を測ってから、
説明書どおり時間を計って炊いていました。

でも、ある時めんどくさくなって、
適当にやってみたら、意外とおいしく炊けたんです。
それからも、火加減を変えてみたり、
カレーのときは少し硬め、、、などと工夫をして
たどり着いた結論は、

それなりでもおいしく炊ける!

です。
考えてみたら、弥生時代に米を食べ初めて約2000年、
日本人はずっと火と釜でご飯を炊いてきたんですからね。
私にできないわけがない!
それなのに、機械に任せることが当たり前になって、
なんだかとっても難しいことのような気がしていたんです。

そして、土鍋でご飯を炊くようになって、
大きな変化がありました。
それは、”お米と対話するようになった”ことです。

それまでは、米を洗って、線まで水をいれ、
ポチッとボタンを押して、後はそのまま、
ピーとなったら、はいご飯!
でしたが、

土鍋で炊くときは、まず水加減の線がないので
目分量で行くしかない。

ちなみに
私の目安は”お米が気持ちよさそうなところ”です。

それなりにやっても炊けるんだから
そこは神経質にならず、なんとなくお米がこのくらいって
言っているような気がするところまで水を入れます。
電気炊飯器のときのように”線にあわせる”のではなく
”米と対話”するんです。

そして火加減。
正直、違うことに集中してて
焦げたにおいに、あちゃーというときもありましたが、
それくらいでも案外おいしいおこげになっていたりします。

音を聞き、においを感じ、五感で米を炊く。

きっとそうやって昔の人は日々の暮らしの中で、
知らず知らずのうちに感覚を研ぎ澄ませ、
待つ力を身につけていったんでしょう。

何でもボタンひとつであっという間にできてしまう、
この便利さが現代人の感覚を鈍らせているんだなと、
しみじみ感じます。

こうやって、炊いたお米がおいしかったとき、
達成感もあって、何倍もうれしく感じます。

ぜひ、皆さんも土鍋ごはん試してみてください!



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