2012.03.07 / 妊婦ライフ

一体感と分離感

「赤ちゃんとの一体感を味わってね」

私も今までたくさんの方に言ってきたであろうこの言葉。

最近、私も良く言われるようになって、
ふと考えた。

私が赤ちゃんを感じる時は、
赤ちゃんが動いたり、
お腹が張ったり、
赤ちゃんを触ってみたり、、、

赤ちゃんは確かに私のお腹の中にいるけれど、
それは私ではなく、赤ちゃんという、
別人格の一つの魂。

だから赤ちゃんがお腹の中にいることを感じるということは
一体感を感じているというより、
むしろ、この子は私とは別の意識を持つ一人の人間なんだという
「分離感」な気がする。

かと言って、何かに集中していて
赤ちゃんのことを感じていない時は
一体感を感じているのかというと、
なんだかそれも違う。

確かに物理的には「一体」なのだけど。。。

んー。
私は分離感しか感じてない気がするぞ。。。


「一体感」と「分離感」

言葉遊びのような、
禅問答のようなこの問いをモンモンと考えていた。


そして、

先日、マタニティークラスに参加するために
午前中を休診にさせて頂き、
久しぶりにゆっくりとした時間を迎えた朝。

赤ちゃんに意識を合わせ、
ゆったりと寝転んで過ごすまどろみの時間。

鳥のさえずり、
遠くで聞こえる飛行機の音。

静かな空間に
そよそよと優しい風がそよぎ、
心地よい温かさが身体を包む。

雲が晴れたのかな？
一瞬にして部屋にパーッと光が差し込み、
空気がキラキラと輝きだした。

その時

私はその瞬間を赤ちゃんと一緒に感じていた。

お腹の中の赤ちゃんも
私と同じようにこの時間を心地良く感じている。

なんだかそう確信した。

あー。
これが一体感か。

8ヶ月目にして初めて実感した「一体感」

今、ここで、この瞬間を生きているという感覚を、
母なる地球の優しさと温かさを、
共に感じ、共に味わう。
共感、共鳴。

この一体感は
別人格の二人だからこそ感じ合えるもの。

本当に一体だったら、一体感なんてものは
当たり前過ぎて感じない。


物理的に一体だからこそ感じる分離感。
別人格だからこそ感じる一体感。
なんだか不思議。

そうであれば、
お産のときや産後、物理的に離れた時には
逆に一体感をもっと感じるようになるのかな？

でも、でも、
やっぱりお腹の中にいてくれるこの時にも
もっともっと一体感を感じたい。

だから、赤ちゃんと過ごす時間を
もっと大切にしよう。

一人ひとりが感じ、
それを共有できるから、
コミュニケーションは楽しい。

お腹の中から始まるコミュニケーション。

赤ちゃんに会える日がますます楽しみになってきた！